塾講師Nの受験ブログ

大学受験ネタ(特に英語)が中心です。たまに人事ネタも。

復習の方法【前編(復習のタイミング)】

こんにちは、講師Nです。

 

前回の記事では「復習が大事! 復習をやれ!」と声高に主張したわけですが、一方ではみなさん、復習のやり方がわからないかもしれません。

 

koshin.hatenablog.com

 

 

 

ということで、今回はなんと! 効率の良い復習方法を教えちゃいます。本邦初公開、講師N家に代々伝わる(←ウソ)復習の秘伝をネットの海にバラまきます!

 

長くなりそうなので、二回に分けて紹介します。第一回のテーマは、「復習のタイミング」です。

 

復習をすべきは、ざっくり次のタイミング。このタイミングで復習をすると、脳に記憶が定着しやすいことが知られています。

 

 

 

 

順に説明していきましょう。

 

 

 

 

復習のタイミング1:習った日の夜/次の日の朝イチ

たとえば、「10/1(月)に英文法の問題集を(1)から(20)まで解いた」場合を例に考えてみましょう。

 

まずはその日の寝る直前に、(1)から(20)までを復習します。

 

このタイミングでざっと目を通すのです。がっつり解きなおすのがベストですが、ざっくり目を通すだけでも構いません。答えの解説の部分とか、新しく学んだ単語の意味とか、ざっくり目を通すだけでも良いです。そして寝ます。

 

で、次の日の朝、起きた直後に再び目を通します。はい、ココ。起きた直後というのがポイントですね。顔とか洗う前に、まず復習。

 

なぜかというと、その方が記憶に定着しやすいからです。

 

記憶ってのは、どうやら寝ている間に整理されるらしいんです。起きてから時間が経てば経つほど、せっかく整理された記憶がまたどっかへ行ってしまう。起きてすぐ目を通すことで、整理された状態の記憶をより補強することが出来るのです。

 

だから、寝る直前と起きた直後。睡眠をはさむようにして、さっと復習をするのです。脳の記憶の整理を、助けてやるのです。

 

 

 

復習のタイミング2:一週間後

で、次の復習のタイミングは、一週間後ですね。

 

10/1(月)に学んだものであれば、厳密にいえば10/8(月)です。ただ、10/8(月)は平日です。みなさんきっと授業があります。復習に手を回す余裕はないかもしれません。

 

だから、10/6(土)、7(日)の二日間を使って復習をするのです。10/1(月)~5(金)に学んだものの復習は、全て週末の二日間で済ませてしまう

 

これ、結構大変ですよ。なぜなら、一週間分の復習って、真面目に勉強してれば結構な量になるはずですから。週末の二日間はほぼ復習でつぶれると思った方がいい。つまり、イメージとしては、平日は新たな範囲を勉強し、週末はその復習に充てるというカンジです。

 

金曜日に学んだものなどは、厳密にいえば一週間経っていませんが、それはまあ良しとしましょう。あんま厳密にやり過ぎると受験勉強は失敗します。決めるべきところは決める一方、多少のところは緩くいきましょう。

 

さて、この一週間後の復習の時ですが、まずは問題を一通り解き直しましょう。最初に挙げた例で言えば、英文法の問題集を(1)から(20)を、まずは答えを見ずにすべて解き直しましょう

 

この、「答えを見ずに解き直す」というのがポイントです。その日の夜/次の日の朝の復習とは違い、ちゃんとがっつり解き直してください。

 

するとね、結構忘れている問題があるはずなんです。下手すりゃ半分以上忘れてます。予想以上に定着していないことに驚くはずなんです。

 

 

ここで大切なのは、「おれ/わたしはアホだ!」と悲観的にならないことです。

 

こういうこと言うと嫌われそうですが、わたしは東大卒です。つまり、ハッキリ言って平均よりは頭が良い部類のはずです。それでも、一週間後の復習では、相当記憶の抜け落ちが発生してしまうのです。

 

これはもう、人間の脳の性質です。一回じゃ覚えられないのが普通というのを深く頭に刻みましょう。この前提に立ち、何度も何度も粘り強く問題を解き直す。跳ね返されても解き直す。これこそが受験勉強の本質です。そして、大人になってからも役立つ、社会を生き抜く力になるはずです。

 

 

 

復習のタイミング3:一か月後

で、次も同じ要領ですね。一か月後の週末に、一か月前の問題を解き直すのです。

 

たとえば、2018年のカレンダーを例にとれば、10/1(月)~5(金)の内容を11/3(土)、4(日)に解き直すのです。

 

もうお気づきの方もいるでしょうが、11/3(土)、4(日)には、10/29(月)~11/2(金)の復習もしなければなりません。つまり、復習の量はさらに膨らみます。自然と勉強時間もかさむでしょう。

 

 

だからこの時、ちょいとした工夫が必要になります。

 

 

 

その工夫とはなにか?

 

 

 

長くなったので続きは次回。笑